【保育】日系デイケアの一日

前回Canadian Daycare の一日を記事にしましたので、今回は日系デイケアの1日をこれまたザックリとですが紹介します。


8:45 自由遊び & アート & お勉強の時間
延長保育(カナダではbefore after program といいます)を利用すれば子供を7:45から預ける事ができます。before after program での勤務経験がないのでその時間のルーティーンには詳しくありませんが、カナディアンデイケアと同じく、シリアルなどの簡単な食事が提供され、自由遊びの時間となるようです。

8:45分からは通常プログラムがスタート。クラスは複担任制なので2人の保育士が付きます。

自由遊び中の子供たちを一人一人テーブルに呼んで、季節ごとのアートとワークブックによる簡単な学習を行います。

ワークブックの内容はひらがなの書き取り練習、数字の数え方など、年齢とその子供の能力に応じてテキストブックを変えているようです。ワークブックと言うと嫌いだった公文を思い出す私ですが、子供たちは抵抗することなく、約5分程度のお勉強の時間に集中しています。

アクティビティが終わった子供たちからおむつ交換とトイレを済ませます。


9:40 お片づけ & 水分補給 & サークルタイム (朝の会)
日本の教育を受けている私たちにとってはおなじみ、朝の会。カナディアンデイケアではサークルタイムとしてカーペットの上に輪になって座り、先生のお話を聞いたり、簡単なゲームや歌を歌ったりします。日系のデイケアでは子供たちが自分の名前が書かれたカードを探して着席し、先生もホワイトボードを使って日付の数え方、今日の天気、季節のお話などを子供たちにします。会の始めには先生がお当番さんを指名して彼らに電気消し、天気チェックなどのちょっとしたタスクをお願いします。

自分の席を探す際にしようするカードにはひらがな/カタカナで書かれた児童の名前の他にそれぞれ違ったキャラクターが描かれており、文字が読めない児童も自分のキャラクターを探して自分の席を探せるシステムになっています。

同じキャラクターがロッカーにも貼り付けてあるので、わかりやすい!

ちなみにカナディアンデイケアでは名前のステッカー + それぞれの写真が貼ってあります。これもキャラ選びの喧嘩が防げていいアイディアだと思います!


10:00 10:30 外遊び
園庭で遊んだり、時には園外をお散歩したりします。
日系のデイケアは上履き、外履きの履き替えがある分、カナディアンデイケアに比べて園庭に出るまで時間がかかります。


10:30 11:00 片付け & トイレ、手洗い & 給食準備
片付け後は部屋に戻りトイレ、手洗いを済ませて自分席で給食を待ちます。


11:0011:50 昼食 & 昼寝準備(トイレ)

私が働いている園では手作りの日本食をキッチンで作って提供しています。
内容はお米を主食に肉じゃがや親子丼などのおかず、春雨、ポテトサラダなどの副菜、バナナやりんごなどのフルーツとお水という様な献立です。

配膳が終わると、みんなで給食の歌を歌い、いただきます!の大きな声でみんな揃ってランチタイムを始めます。

先生たちも子供と同じご飯を同じテーブルで食べます。お味の方はと言うと味付けは割としっかりしていて、子供向けと言うだけあってだけあって甘めです。

給食の配膳は先生が行いますが、食べ終わったら自分たちで責任を持って片付けます。
食器を配膳台に戻したら、先生に手を拭いてもらい、トイレ、歯磨きを済ませてお昼寝の準備。


12:0014:00 お昼寝
それぞれのベットでお昼寝。


14:0015:00 トイレ、Art time2、スナックタイム
13時半くらいからボチボチと子供が起き始めます。おむつチェンジ、トイレを済ませた子供達から静かに自由遊びの時間。
完全に


15:00~15:30 おやつ
全員が起きてトイレを済ませたら、手を洗っておやつの時間です。
おやつも手作りで、緑茶や、ココアのケーキやクラッカーとジャム、フルーツ、牛乳です。月に一度調理保育といって、クラスで季節の食材を使った簡単な料理を作るので、それがおやつになることもあります。
(10月はハロウィンにちなんでカボチャぜんざいを作りました。)


15:45  プログラム終了、延長保育スタート
おやつが終わって、簡単なサークルタイムを行ったら通常プログラムの終了時間です。
延長保育の子供達は2クラスが合同で一つのクラスに集まって保護者が迎えに来るまで自由遊びをしながら過ごします。
晴れた日は外で、雪や雨の日は室内で過ごします。


17:00 おやつ2
17時を過ぎの時点で3度目のスナックタイムを設けます。


17:45 降園
センターが閉まる時間です。この時間までに子供のピックアップが完了し、先生は翌日の準備をして1日頑張り終わります。


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ローカルの園と比べて大きな違いはワークブックがある点。私が働いているクラスの3歳児たちは短い時間ながらも机に向かって文字や数字の勉強をします、しかも誰も嫌がって泣いたりしません。(驚)

それからサークルタイムも日本の朝の会に近く、子供達が一人一人の椅子にきちんと座るのも日本的!日系とローカルのプログラムで優劣をつけることはできませんが、どちらにもそれぞれの良さがあって、国民性を考えたプログラムになっていると日々感じます。

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