私と旦那さんが海外旅行をする時は”アクティビティを楽しむ日”と”文化、歴史を学ぶ日”でざっくりとスケジュールを分けています。
旅の2日目の今日は天気にも恵まれたので、私の旅ではお馴染みのフリーウォキングツアーに参加しメリダの歴史を学ぶ一日とすることにしました。
ユカタン州の州都であるメリダには街が丸ごと博物館と言っていいほど、入植時代の面影が残る歴史的建造物を街のあちこちで見ることができます。
観光スポットも市内中央に集中しているため、ウォーキングツアーはとっても効率的でした!
以下が、私たちが訪れた観光名所たち。
(★マークはツアーではなくプライベートで訪れた地です)
- Santa Lucia Park
16世紀に初めてスペインの入植者がメリダを発見した際に居住地を築いた地。
この公園はかつて奴隷として連れてこられた人たちのための教会のような場所だったそうです。
敷地内は広くはありませんが、平和な公園と言った見た目で、敷地の外れにはちょっと言い値のするレストランが立ち並び、毎週木曜日には伝統的なダンスのパフォーマンス見られるそうです。
メリダの可愛いカップルベンチのドデカ版がトレードマーク。 - University of Yucatan
学園の一部を見学。
中庭のアーチからはヨーロピアンというよりはむしろアラビアンな雰囲気を感じるなーと思っていたところやはり!
メリダにはキリスト教を進行するレバノン人たちが多く移住してきた時代があったため、このようなテイストが一部あしらわれてという説明がありました。
食文化に関してもメリダでは美味しいレバノン料理を提供するレストランもちらほら見かけるのはそのため。 - The rectory Jesus
この後紹介するCatedral de Meridaに大きさは及びませんが、敷地内綺麗に整備されている教会でした。
中庭に母と子の銅像?みたいなものがあるらしく、当日は修復のため、大きな箱で覆われて見えませんでしたが、
この像を元にメリダの家族事情について説明してくれたツアーガイドさん。
メリダの家族は非常に結束が強く、結婚したカップルは親の家と同じ通りに家を買う暗黙の了解があるのだとか。(ちなみに家が買えないカップルは住宅購入資金が貯まるまで親と同居だそう)それから同性婚も認められていません。リベラルなカナダと比べるとだいぶコンサバな印象を受けました。 - Catedral de Merida
1598年完成のこの教会はなんと当時では偉業の建設年数たったの30年!
おー!それはすごいと感嘆する私の感想とは裏腹に30年て早いのかどうなのか疑問の旦那さん。
16世紀の土建事情を知らないのでなんともですが、恐らくだいたいを人の手で作っていたであろうと推察すると大したものだと思わずにはいられない私なのでした。
国外や先住民族を奴隷として教会の建設に携わらせていたことも悲しい事実ですが、
マヤ人たちの築き上げたピラミッドなどの建設物を解体して教会の材料としたというところも心痛むエピソードです。
下の写真の中央よりやや左上と右下に見える2本のロープを編んだような模様をしている石は今残っていればマヤ遺跡として大切に保存されているはずであった彼らの寺院のかけらだそうです。 Palacio de Gobierno del Estado de Yucátan
ユカタン州営の建物(宮殿?)。概観イメージ撮るの忘れましたが、緊張感のあるゲートのセキュリティーがゲートに立つ一方、パステルグリーンでなんとも可愛らしい建物です。
建物内は一般開放されていて、2階部分はローカルアーティストの描いたメリダの歴史に関する絵画を見ることができます。
絵画の内容はマヤ人とスペイン人の争いの内容がほとんどでローカルアーティストというだけあってマヤ人目線のタッチで旅行とは楽しいだけのものではなく、その土地の文化や歴史を学ぶ機会であることを実感させられました。- Gran Plaza
Palacio de Gobierno del Estado de YucátanやCatedral de Merida、Montejo邸、レストランやアイスクリームショップなどに囲まれた公園は市街のド中心に位置しています。
入植時代には血が流れた歴史も持つこの公園は今では木々やベンチ、それにフォトスポットでお馴染みのMERIDAの像も設置され観光客だけでなく地元の人たちの憩いの場となっています。
私たちが訪れたのはクリスマスシーズンだったので、公園の中央広場には聖劇の一場面がディスプレイされていました。
日中は20度をはるかに上回る天気でクリスマスだということをすっかり忘れがちでしたが、街にはサンタクロースやクリスマスのデコレーションが施されていていつもとは一風変わったクリスマス気分を味わうことができました。 - Museo Casa Montejo
スペイン入植者によってメリダが発見されたのは1542年のこと。その発見者で、後にユカタン州の総督となるのがフランシスコ・デ・モンテホ。
門に装飾されている彫刻にはドンキホーテを模しているだとかなんだとかガイドさんは言っていましたが、ドンキホーテって調べてみたら総督の門の彫刻になるほどいい話ではなかった...バレエのお話の方を読んだからなのだろうか。
しかしながら、この彫刻の騎士たちの一部が見せしめの如く首を片手にしていたり、生首を踏みしめて立っているモチーフからは、マヤ人たちへの威嚇の意が込められているという解釈には納得。
この建物は1549年に建てられ、現在ではNational Bank of Mexicoによって運営されている博物館となっています。
銀行が提供しているだけあって、邸宅内には銀行支店や、ATMもありました!
中庭を進むと突然出てくる銀行のエントランス - Municipal Market of Crafts
ツアーガイドさんがおすすめしてくれたマーケット。
東京でいうアメ横のような構造になっていて、民芸品や衣服、メキシコ食材やストリートフードのお店がたち並んでいました。
観光客は中国人か?日本人か?韓国人か?買って言ってとにかく声をかけられまくります。
観光客というよりはローカルの方々のためのショップやデパートが多く、アジア人の観光客を滅多に見かけないメリダ市内でも特別ローカル人が多いエリアでした。 - Monument to the Fatherland
かつてアネケンビジネスで大儲けしたオーナーたちが建てた豪邸が立ち並ぶモンテホ通りに突如現れるモニュメント。
四面異なるテーマがあるようですが、南側のテーマは間違いなく古代マヤでしょう。
側面にもヒスパニックたち、マヤ人と思われる人たちの彫刻が施されていました。
マヤ人にはマヤ人たちの苦労があったように、スペインから移民してきた人にもそれぞれの苦労があったと物語っているようで、モニュメントについては詳しく調べていませんが、マヤ人をリスペクトしつつも、植民時代が落ち着いた後の入植者たちのことについてもわずかながらにスポットが当たっているような印象を受けました。
北側にはメキシコ州の州旗があしらわれていました。
まとめ:
メリダ市内観光は入植時代の悲しい歴史が随所に感じられました。
マヤ人の建物を壊して、その石で教会を建設するなど、当時は文化保存というアイデアに乏しい時代だったんだなーと思いながら、こういう時代の物語から何を学んで、現在に活かしていけるんだろうねーと旦那さんとも深みのある話をしながらメキシカンコーヒーを飲むのでした。
旅行に行った際にはリゾートやアクティビティを楽しむだけでなく、ぜひ「文化と歴史を知る日」を取り入れてみてください!
マヤ人の建物を壊して、その石で教会を建設するなど、当時は文化保存というアイデアに乏しい時代だったんだなーと思いながら、こういう時代の物語から何を学んで、現在に活かしていけるんだろうねーと旦那さんとも深みのある話をしながらメキシカンコーヒーを飲むのでした。
旅行に行った際にはリゾートやアクティビティを楽しむだけでなく、ぜひ「文化と歴史を知る日」を取り入れてみてください!
おまけ:
今回参加したフリーツアーについて
おおよそ2時間ほどのウォーキングツアーを行なっているFree Tour Merida さん。
有料になりますが、ストリートフード巡りのツアーや、その他メリダをもうひとレベル楽しめるツアーがたくさんあります。
全編英語となりますが、友達作りにもなるので、シングルトラベラーの方には特にオススメです。
フリーと言えど、チップカルテャーなので、ツアーの最後にはガイドさんにチップをあげましょう。
(ガイドさんもそのつもりで集金袋をちゃんと用意しています。)
私たちは2人で約200ペソをお渡ししました。

おおよそ2時間ほどのウォーキングツアーを行なっているFree Tour Merida さん。
有料になりますが、ストリートフード巡りのツアーや、その他メリダをもうひとレベル楽しめるツアーがたくさんあります。
全編英語となりますが、友達作りにもなるので、シングルトラベラーの方には特にオススメです。
フリーと言えど、チップカルテャーなので、ツアーの最後にはガイドさんにチップをあげましょう。
(ガイドさんもそのつもりで集金袋をちゃんと用意しています。)
私たちは2人で約200ペソをお渡ししました。
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